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ストーリー

EUG(ルビ:イー・ユー・ジー)とICSEO(ルビ:イクシオ)……絡み合う二つの思惑に翻弄される少女の物語

スリランカの首都コロンボ。
今日、ここでとある戦艦の輝かしい進水式が行われる。新造戦艦エリュシオンは、長らく続いた戦争を和平へと導くシンボル。そのシンボルたる戦艦に艦長として乗り込む主人公は、進水式を見に集まった大観衆の歓声を耳にしながら、期待と不安で胸をいっぱいにしていた。

時は近未来。枯渇の危機に瀕した地球のエネルギー資源を巡り、地球統一政府「EUG」と独立都市国家永続機構「ICSEO」が、宇宙コロニーまで巻き込んだ戦いを繰り広げていた。資源管理を行うEUGにおいて利益を独占していた一部の利権者に対し、小規模なテロ行為で反発してきた者達が、反EUG組織ICSEOを結成したことに口火を切った戦争であった。
戦局は団結したICSEO側の有利に傾き、疲弊したEUGは和平交渉を持ちかける。その内容は、第三者機関「宇宙資源機構」を立ち上げ、資源管理を委ねるというものであった。交渉が友好的に進む中、EUGは機関を守護するための「平和維持隊」を結成し、その主戦力であるエリュシオンを建造。美しい純白の戦艦を和平のシンボルとし、その艦長として、EUG・ICSEO両組織に勇名を遺したとあるEUG軍人の娘──主人公を据えたのだ。

あくまで和平の象徴としての役割を与えられた主人公。個性的なクルーと対面し戸惑いもしたが、父の遺志──和平を叶えるために使命感を熱く燃やしていた。しかし、進水式が始まった瞬間、突如歓声に耳障りな轟音が覆い被さったのだった……。

ICSEOの急襲により、期せずして戦火に飛び込むことを余儀なくされたエリュシオン。主人公は艦長として決断を迫られる。次第に心を通わせてゆくクルー達、戦地で出会った敵とその信念──生と死と、想いが交錯する戦場で、彼女は果たしてどんな選択を下すのだろうか。