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コラム-第14回目「人工植民地 スペースコロニー」

目次

第14回目 人工植民地 スペースコロニー

このコラムは実際のゲームの世界観がより深く分かるものです。プレイ前に読むと、シナリオがよりすんなり頭に入るかも知れません。

主人公

スペースコロニーってどんな所なんでしょうか。地球でしか暮らしたことがないのでよく知らないんです。

雪乃

我々の立場もありますから、現地であまり無知をさらけ出さないでくださいよ。スペースコロニーは現在、月面とラグランジュポイントL1~L5に建造されています。

主人公

ラグランジュ……、ええと……。

雪乃

学校で何を学んできたんですか、あなたは。ラグランジュポイントとは、地球と月周辺の宇宙空間にあるポイントを指します。L1~L5の5つ存在し、そのポイントに拠点を設けると、地球と月の周囲をつかず離れず同じ周期で回り続けるのです。太陽観測や宇宙での作業拠点として活用されています。

主人公

あ、そういえば教わりました。

雪乃

仕方ない人ですね。以前も説明しましたが、コロニーはそれら5つのポイントと月面で百余り存在しています。今回は、宇宙空間に建造されたコロニーについて説明しましょうか。この図を見て下さい。

主人公

……(プロペラの付いたナス……?)

雪乃

シリンダー型のコロニーの図です。

主人公

あ……はい! すごく分かりやすいです。この形に意味はあるんですか?

雪乃

この円筒形の壁面を地面とし、ゆっくりと回転させて重力を発生させているんです。重力と言っても、地球よりはだいぶ小さくなりますが。更に昼夜や植物を再現して地球と同じように暮らせる環境を整えています。

主人公

つまり、上を見上げても空ではなく地面が見えているんですか?

雪乃

この型のコロニーはそうですね。他には、ドーナツ型やドーム型のコロニーが多く建造されています。こちらは天井に当たる部分に映像を投影して、地球らしい空の移り変わりを体感できるようになっています。

主人公

すごいですね! どんなところか楽しみです。

雪乃

それが、今はそう観光気分で楽しめる場所とは限らないんです。

主人公

え、そうなんですか……?

雪乃

それについてはまた次回。今日はここまでにして、そろそろお夕飯をいただきましょう。

主人公

はい! (今日の晩ご飯はムサカにしようっと)