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Vitamin Staff Interview

後記:ディースリー・パブリッシャー 菱山里美

  • 全五回にわたるスタッフインタビュー、お楽しみいただけましたでしょうか。
    読んでくださり、誠にありがとうございました。

    先日の8月8日に無事『VitaminR』発売となりました。
    応援してくださった皆様、制作に関わってくださったスタッフ、キャストの皆様、関係者の皆様、本当にありがとうございました。
    どこかでも書きましたが、発売日はゴールではなくスタートなので、ますます精進して参ります。

    勝手ながらVitaminシリーズ、そして『VitaminR』の制作に携わったプロデューサーとして、あとがきを書かせていただき、裏アヴニール通信を締めたいと思います。


    シリーズ完全新作の企画を前任の字原より受け継いだのは2010年になってすぐのことでした。『VitaminX』のPSP版や『VitaminXtoZ』と一緒に託されましたが、一年以上スタッフィングに難航してしまい、企画が立ち上がる目処さえたたずにおりました。

    そしてシリーズ継続を諦めかけたとき、無理を承知で向かったのが岩崎さんのところでした。2011年の夏頃だったかと思います。
    「一緒にやりませんか?」という私の問いに、即答ではありませんでしたが、ひとつひとつの問題をクリアにして、後日お見積を出してきてくれました。驚きと喜びいっぱいで2012年の1月、全てのスタッフや開発準備が整い、スタートを切ったのでした。

    そのとき岩崎さんと、X、Zに続き「次の5年を走れる作品にしよう!」と約束し、
    そして、その柱としてオリジナルスタッフ再終結を誓ったのです。

    『VitaminR』は決して原点回帰ではないと思っています。でも、私から見ていても、Vitaminシリーズは一度原点に立ち返らなくていけないときがきたんだな、と感じたのです。なので、原点であるオリジナルスタッフで新しいVitaminを生み出す、というコンセプトを一番下に敷いたのでした。

    ずっとVitaminを応援してきてくださっている方ならきっと分かっていただけると思いますが、Vitaminシリーズは長い時間をかけて点と点を繋いできました。前にも書きましたが、私は途中から入ってきた人間です。ですが、どうしても字原や皆の思いを成就させたかったんですよね、今思うと。

    悩みました。新しいキャスティングもシミュレーションしました。でも、どうしても何かが欠けているようで落ち着きませんでした。これは私の勝手な解釈なので、こんなことを言ったら怒られるかもしれませんが……。覚悟のうえで。

    本当はずっと前から気づいていました。Vitaminを作り上げてきたのはスタッフだけじゃないんだと。XもZも、キャストが一緒に作品を守り続けてきてくれたから今があるのだと。手を離さないでいてくれたんです。
    だから、オリジナルスタッフのメンバーとして、今回は初代キャストにも参加していただきたいと思ったのでした。

    岩崎さんとも何度も話し合いました。キャストやマネージャーとも話し合いました。
    その結果、皆が同じ方向を向いてくれて、Vitaminシリーズの一プロジェクトに参加してくれることになったのでした。


    『VitaminR』は走り始めたばかりです。スタッフ、キャストの愛や情熱とともにまだまだ走り抜けたいと思います。
    岩崎さん、前田さん、Markさん、ストーリーワークスさんをはじめとするスタッフ、キャスト全員で守り、育てていきますので、この先の成長を一緒に見守り、どうか暖かく応援していただけますと幸いです。

    XもZもRも大切なVitaminです。これからもVitaminシリーズをどうぞよろしくお願いいたします。