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くのいちとして育てられてきたこづえ。だが、彼女自身はその境遇を呪っていた。
忍の修行でヘトヘトの毎日。17歳の乙女としては、こんなことをしている場合ではないのだ。
遊びもしたいし恋もしたい。
何より自らの美貌(?)からすれば、天職はアイドルに決まっている(!)。
そんな思いを抱きつつ、彼女は抜け忍として両親の元を離れるチャンスを狙っていたのだった。

苦節10余年。ようやくチャンス到来。代々伝わる秘技の1つ「木の葉隠れ」。
この技を伝授された夜──彼女は忍の里から姿を消した(…)。
身分を偽り、都心での一人暮らしを始めた彼女は、アイドルになるにはアイドルを知ることから、と考えた。
そして、こづえは(忍びのテクニックを駆使して)現在人気ナンバーワンのスーパーアイドル・双葉理保の生態をこっそり観察することにしたのだった。

そんなある日。こづえは理保が何やら招待状を受け取るのを目撃する。「裏テニス」。
何だかよくわからなかったが、どうやら理保も出場するらしい。

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